我がヤクルトも気が付けばいつもの定位置に戻ってきました。

それにしても、この長距離走でスタートダッシュして目立とうとする小中学生の如く、開幕2ヶ月ぐらいで力尽きる現象は何なんですかね?(笑)
しかし、今回の話はそんなヤクルトに対する愚痴ではありません。
8月26日の巨人戦で起きた“誤審”の話です。
ちなみに、この日の誤審に関してジャンパイアだとか言うつもりは毛頭ありません。
ヤクパイアで恩恵を受ける試合だってあるからです。
そうではなく、単純に審判のレベルの低さと、間違いを認めない姿勢が残念なわけです。
まずは、該当のシーンから。
これで音沙汰なしで試合再開は大問題??
高津さん意見書提出しましょう pic.twitter.com/hhKzocewHB— miritary (@ExpertMiritary) August 26, 2020
なぜこのプレーはアウトになるのか?
高津監督が抗議に言ったものの、リプレイ検証もなければマイクでの説明もなく、何事もなかったかのように試合再開(笑)
「なぜアウトにならなかったのか?」
ヤクルトファンも巨人ファンもポカ~ンとなっていたことでしょう。
正直、自分も最初はよくわからなかったのですが、この疑問に我らが真中解説員がプロ野球ニュースで該当シーンに関して解説をしてくれました。
まずは、なぜ今回のプレーがアウトになるのか?
これは公認野球規則6.01(a)(8)に記載されている肉体的援助に当たるからです。
公認野球規則6.01(a)(8)には、ベースコーチが「走者に触れるか、または支えるかして、走者の三塁または一塁への帰塁、あるいはそれらの離塁を、肉体的に援助したと審判員が認めた場合」とある。したがって、例えば二塁走者が三塁へスライディングしたときにオーバースライドしそうになったのを三塁ベースコーチが支えたとか、本塁へのタッグアップに際して三塁ベースコーチが背中をたたくなどして離塁を促した場合などは、明らかに肉体的に走塁を援助したものであるから、その走者にアウトが宣告される。
引用:肉体的援助-何をもって肉体的援助とするのか
該当シーンに話を戻すと、二塁走者の岸田選手がアウトになるのですが、自分がアウトになったと勘違いした中島選手が三塁ベースを離れてしまいます。
そこで、三塁ベースの後藤コーチが中島選手の腕を引っ張って3塁ベースを踏ませます。
公認野球規則6.01(a)(8)をわかりやすく解説するための、参考動画と言っても過言ではないような今回のシーン。
ではなぜアウトにならなかったのでしょうか?
審判の判定は“肉体的援助”ではない
真中解説員の取材によると、審判団の見解は「確かに走者には触れているが、肉体的援助には当らない」という判断だったようです。
ただ、もう一度該当シーンをよ~く見て欲しいのですが、三塁審山口は岸田選手に渾身のアウトポーズを決めていたので後藤コーチが中島選手に触った場面を見てないんですよね(笑)
三塁審の山口は、審判界ではジャッジのポーズが美しいことで有名・・・らしい(ツイッター情報)
まあ後藤コーチが自分を盾にして見えないようにしたファインプレーでもあるのですが。
“肉体的援助”ではないと判断したのは、三塁審の山口なのか?責任審判?の山路なのかわかりませんが、見てないのになんであんなに偉そうにジャッジできるのか疑問です。
去年のこのシーンを思い出しました。(笑)
今のご時世にこんな理不尽がまかり通るのは、僕の知る限りNPB審判団とNHKぐらいです。
高津監督はなぜリクエストをしなかったのか?
このプレーでもう一つ疑問に思ったのが、なぜ高津監督はリクエストしなかったのか?です。
可能性としては以下の二つが考えられます。
②高津監督が速やかにリクエストせず抗議に出たのでリクエスト権利を失った
①のリクエスト対象外プレーですが、現在のところ10あります。
ハーフスイング
完全捕球か否かの判定
自打球
守備妨害
走塁妨害
インフィールドフライ
審判員(塁審)より前方の打球
ボーク
判定の協議後
ん~、「守備妨害」でもなさそうだし、モタ選手の打球自体は「審判員(塁審)より前方の打球」だったけど当該プレーとは関係なさそうですよね。
もし①の場合は「判定の協議後」かなと思います。
審判団が協議して、「“肉体的援助”ではないと判断した」からリクエストができなかったのかもしれません。
②の場合は、リクエスト制度では「(要求は)速やかに行う」と定められています。
つまり、抗議の後にリクエストを要求したら本来はダメなんですね。
ちょうど、先ほど動画で紹介したドラゴンズ戦の誤審で、中日の与田監督が抗議後にリクエストを要求したとのことで、当時の小川監督が審判団に抗議したシーンがありました。
(この時は、審判団が「我々にも不手際があった」という理由でリクエストが適用されました)
もし仮に②だった場合は、先に抗議に出てしまった高津監督の失態ですが、②は小川元監督が作った屁理屈みたいな解釈をしたルールなので今回の件では違うかなと思います。
とは言え、高津監督がベンチから飛び出すシーンを見る限り、問題のジャッジを見ていなかったか、ルールを知らなかったであろうことは見て取れましたね(笑)
あの椅子は座り心地が良すぎてベンチから出るのが億劫になってしまうんですかね?
▼関連記事▼
・高津監督が神宮球場のベンチでゲーミングチェアに座っている件
つまり、審判団の言い分はこうです。
ということだと思われます。
う~ん、さすがにNHKよりは若干マシか(笑)
まとめ&誤審のオマケ
冒頭でもお伝えしている通り、今回の記事は巨人の選手やコーチを非難するものでもなければ、「あのプレーがなければ勝負はわからなかった!」なんて負け惜しみを言うつもりはありません。
僅差で風張投手や大下投手が出てくる時点で、去年と同じように駒不足によるガス欠すでにが始まっているので負けるでしょう。
ただあからさまな誤審をドヤ顔で何もなかったようにされるとね、ファンとしてはよりストレスが溜まってしまうので・・・。
発散させてもらいました(笑)
暑い中、審判の皆様もご苦労様です!
ちなみに今日の三塁審山口は、過去にも真中さんや現中日の伊東ヘッドコーチから名指しで批判された過去があります。
「間違いは誰にでもある。でも、山口さん(審判員)は明らかに数が多い。あまりにもひどい。勉強してほしい。指摘しないと直らない」
当時のこの試合では、1試合で3回もの誤審をやらかして“猛誤審賞”を達成していました。
では最後に、ストレスの溜まったヤクルトファンに「抗議に出てきたのに、味方にボールを投げつけられる真中満さん」を贈りたいと思います。
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