何年か前から、ヤクルトのピッチャー陣がセットポジションに入ると、ユニフォームの裾をわざとダボつかせてグラブを隠す動作が増えました。
特に目立つところだと、小川投手や高橋投手ですね。
まあ今更なのですがその理由などについて調べてみました。
ヤクルトのピッチャーがユニフォームでグラブを隠す理由
自分が見ている限り、このピッチャーがユニフォームを引っ張ってグラブを隠す動作を最初に取り入れたのは2020年の小川投手だと思います。
この2020年8月のDeNA戦で小川投手はノーヒットノーランを達成。
この試合からではなく、その前からセットポジションでの投球がユニフォームでグラブを隠す形になっていたと記憶しています。
ちなみに2019年までの小川投手のセットポジションはこんな感じ。
小川投手は頻繁にセットポジションを変更していて、2020年以降もこのユニフォームでグラブを隠す以外のセットポジションもありますが、2022年現在はまたユニフォームで隠す形で落ち着いています。
セットポジションを変更する意図について小川投手は、
「ランナー一塁の被打率が高いので、改善するために、より強い球を投げる意味でやっています」
ソース:https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2021/02/04/kiji/20210204s00001173090000c.html
「体重移動、無駄なくボールに力を伝える意味での取り組み。感触はいい」
ソース:https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2022/01/30/kiji/20220130s00001173089000c.html
などの意図を持っているようです。
上記は、ユニフォームを引っ張ってグラブを隠すセットポジションにした意図とはまた違いますが、意図があることを考えると色々な解説者が言っていますが“球種の癖を隠したいから”で間違いないかなと思います。
そして、それをヤクルト投手陣が取り入れた結果、今のようにユニフォームを引っ張ってグラブを隠すピッチャーが増えたのではないかと思います。
例えば、小川投手以外では、高橋奎二投手・清水投手なんかはグラブを隠すこのセットポジションを採用していますね。
高橋投手は2023年の春季キャンプ中の選手インタビューで、プロ野球解説者の高木豊さんにこのユニフォームを引っ張ってだぶつかせている理由について質問されていましたがその際に「(笑いながら)シークレットです!」と答えていましたが、高木さんの「癖を隠すような感じ?」との問いかけには「そんな感じです。」と答えていました。
もはやルーティーンのようになっているとも言っていましたが、何かを隠しているのは間違いないでしょう。
下記は、別の選手の例ですがセットポジションの癖から投球フォームを変えるピッチャーは多いです。
エンゼルス・大谷翔平が投球フォームを変えたのは、前回のアストロズ戦だ。セットポジションで投げる際、グラブの位置を胸付近から、腹につけて静止し、投げるように変更。そこから2連勝を飾り、その理由を試合後、こう明かした。
「癖ですね。球種の? そうですね。投げていれば打者の反応とか、おかしいなとわかる」。
たとえばフォークを投げるとき、グラブは膨らむ。2本の指でボールを挟んだ手を中に入れるからだ。バレてるんじゃないかと疑心暗鬼になれば、投球に集中できなくなる。その不安を解消したのだ。
このセットポジションは違反投球にならないの?
現時点で、ヤクルト投手陣がユニフォームを引っ張ってグラブを隠す動作を審判団に注意されたケースはないので結論としては違反投球にはならないと言っていいでしょう。
セットポジション時における、グラブとボールに関するルールは以下の通り。
②ボールを両手で保持したことを必ず明示する。
この二つで、どちらも満たしているので問題ないという判断だと思います。
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